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「あれは平民、にしてはむやみとデカイな」 「傭兵にもどこかの蛮族にも見えるが…大きすぎるぞ」 「巨人か?あれは」 ゼロのルイズと呼ばれ続けた少女、 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」が召喚の儀式の日に 幾度と無く巻き起こした爆発と立ち上る煙の中から現れたもの、 それはスキンヘッドで肥満体でどう考えても美しいとか 神聖とかいう言葉からはかなりかけ離れた、しかもサモン・サーヴァントなど せずとも休日の夜のバーにいけば高確率で発見できるようなオヤジである。 半裸なのとただひたすらにデカイという点を除いては。 「あんた、誰…っていうか人なの?」 「ん?私は死んだはずでは…」 男は周囲を見回しては自分の体をぺちぺちと叩き、実に不思議そうにした後、 傍で男の巨体と見苦しさにポカンとしているルイズに状況を尋ねる。 ルイズ、そして立ち会っている教師のコルベールの説明により ハートと名乗った男は自分が置かれた状況を理解し、一瞬渋い顔になるが 「なるほど、多少不本意ではあるが私は一度死んだ身。 そして君はいうなればある意味、私の恩人みたいなものだ。 こうなれば出来うる限りの事はさせてもらうつもりだよ」と 使い魔になる事をあっさり快諾してくれたのだった。 使い魔になったこのハートという男。 なりは大きく、力も凄いが性格はかなりアバウトでのんびり屋であったので ルイズは使い魔というよりも近所の気のいいおっちゃん的な 感じがしてかなりの安堵と少々のがっかり感を同時に味わったりもした。 「ハート、洗濯は」 「ああ、洗濯かい?もう終わってるよ。他にも用があればなんでも言うといい」 「…やけに手際良いわね、あんた」 「こう見えてもそれなりの地位に居たから 人を使うことにも使われる事にも慣れているからね。 ルイズ君も将来にそなえて精神的な余裕をつけないとねぇ」 「大きなお世話よ」 だがある日、食堂にてトラブルが発生し、さらにそれが ハートとギーシュの決闘という予想外の展開となり、 その予想外がさらなる予想外を生み出すという結果になる… 「君のお陰で二人もレディが傷つく事になった。どうしてくれるんだい?」 と自分の事を完全に棚に上げてメイドのシエスタを責めるギーシュを 「やめなさい!元はと言えば君が二股などという不誠実な 行動をしたのが事の発端ではないか。それを意図せずに たまたま原因になってしまっただけでメイドさんを責めるとは何事かね?」 と至極まっとうなたしなめ方をしたらギーシュはその事と 周囲から笑いものにされた事でますます腹を立ててハートに決闘を申し込んだのだ。 その後、正直言ってギーシュは半分途方に暮れていた。 何故ならこのハートという男にワルキューレの攻撃が少しも効いていないのだ。 「どこからでもどうぞ」 と言われ、遠慮無くワルキューレの拳をハートの腹に直撃させた にも関わらずハートは少しも苦痛を表情に表さずにニコニコと笑いながら言う。 「私は特異体質でね、多少の打撃や刺突、斬撃とかは ゆる~く受け流してしまえるんだ」 さらにギーシュはワルキューレを全部出して総攻撃させるが それでもなおハートの余裕の態度と笑顔は変わらない。 そんなこんなで小一時間… 「君、もうこれくらいで気が済んだかね? 私もいい加減そろそろ疲れて…!」 突如として蹲るハート。 何事かと思えばなんとワルキューレの一体がハートの頭を勢い良く強打していたのだ。 「よく考えればなにもムキになって体だけを攻撃する必要はなかったんだ。 流石の君も頭のてっぺんにまで脂肪も筋肉もつかなかったようだね」 してやったりとニヤリと笑うギーシュ。 「考えた物です。だがまだ……ん…これは…!?」 さらにそれすらも面白いと言わんばかりに不敵な笑みを返したハートだったが 頭にやった手を見てハートは顔面蒼白となる。そして… 「ち…血~~~!」 突如として錯乱状態になるハート。 コントラクト・サーヴァントの苦痛にも ワルキューレの袋叩きにも笑って耐えた巨漢が ごく僅かな傷で半狂乱になっている様はかなり異様であった。 にもかかわらずギーシュはそれを滑稽だとも溜飲を下げたとも思わなかった。 なぜなら次の瞬間… 「いてえ!いてえよ~~!!」 自分を取り囲むワルキューレをその豪腕で 次々と陶器か木製の人形のように容易く破壊していったからだ。 これに当たれば十中八九、いや、十中十命は無い。 もはや今の彼は近所の気の良いおっちゃんなどではなく、狂乱の死刑執行人であり、 やがてワルキューレを破壊し終わったハートはギーシュを猛禽のような目で見据える。 次の瞬間にやばいと感じたギーシュは脱兎の如く駆け出した。 さっきまでとは打って変わってもはや十代そこそこの若者が 貴族の誇りだのなんだの言わせてもらえる雰囲気では無い。 兎どころか馬にも追いつけるのではと思う程の速度で走り出すギーシュ。 蜘蛛の子を散らすように避難を始めるギャラリー。 そして太っているにも関わらずギーシュの俊足に負けずに彼を猛追するハート。 「待たんかい!このクソガキャー!」 「今まで本当に僕が悪かった…謝るよ!」 「世の中謝るだけで済むんだったら役人も軍隊もいらねぇんだよ!」 「無茶苦茶だー!」 二人はあっという間に広場に集まっていたギャラリー達の視界から姿を消し、 土煙とわめき声とたまに人を派手に巻き上げながら遥か彼方へと消えていく… それを呆然と眺めるルイズ、いや、僅かに残ったその場の者全ては思った。 「これは使い魔として当たりなの?はずれなの?っていうかギーシュ大丈夫?」 なお、ギーシュとハートは一週間程して帰ってきたが ただしギーシュは憔悴しきった姿で ハートはなんだか血だらけの姿(ただし血は彼自身のではない)という 双方とも途中で何があったかは本人のみならず周りの人間もあまり考えたくないような姿での帰還である。 「いやあ、私は自分の血を見ると恐怖のあまりに他人の血を 見ないと収まらない殺人マシーンになってしまう悪癖があるんだ」 と少々困ったような笑顔で語るので余計に怖い事この上ない。 こうして騒動は終わり、学院は再び元の平和を取り戻したかのように見えたが あの光景を見てしまっては誰もそうそうに前みたいな接し方など出来ようはずもなく かつて居た場所で「拳法家殺し」と呼ばれた男はハルケギニアにおいて 「メイジ殺し」「脅威の二重人格」という新たなる称号も得る事となり、 さらにはマリコルヌを始めとした物好きから「ハート様」と崇められたりもして 畏怖と恐怖を学院、そしてハルケギニア全土に轟かせ、 良くも悪くも一躍有名人となる。そしてルイズは後に使い魔についてこう語る。 「あの例の悪癖さえなければ結構良い奴なのよね……」 終 「北斗の拳」からハート様
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強烈な閃光。それが私が見た最後の光景だった。 この日、ハルケギニアの地図上からトリステイン魔法学院は文字どうり消滅した。 ゼロの大統領ー完 「ってそんなのあるかー!」 と、ベッドから飛び起きそのまま転がり落ちるルイズ。 「きゃんッッいたた・・・あれ?」 辺りをキョロキョロ見回すルイズ。 「やっぱり夢?そうよね!夢よね!夢かーって何の夢だっけ?まあいいわ それより明日は大事な使い魔召喚の日だから早く寝なくっちゃ!」 そう言って再びベッドに潜り込みすやすやと寝息を立て始めるルイズ。 だが彼女は、夢は夢でも正夢だったと分かるのはそれから数時間後の事だった。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」 何度も失敗し周囲の黒煙が風に流された後、そこに居たのは一体のゴーレムだった。 「ゼロのルイズがゴーレムを召喚しただと!」 「あのルイズが?」 周りの驚く声など聞こえず、ルイズは自分が召喚したゴーレムをじっと見る。 「あれ?これって・・・・・」 彼女の脳裏に忘れたはずの夢の記憶が映し出される。 『オゥケェェイ、レッッツパァリィィィー!!!』 「ヒッ!」 夢の記憶を思い出したルイズは小さく悲鳴を上げるが、彼女の夢とは違いゴーレムは指一本動かさなかった。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」 その後、コルベールの指示に従い嫌々ながら契約を済ませるルイズだが 「いったーって何で私にルーンが浮かび上がるのよ!」 彼女の左手には使い魔のルーンが浮かび上がっていた。 それを見ていた周りは一部を除いて大爆笑。ルイズとゴーレムを残し皆学院へ帰っていったあと、ルイズは泣いた。 始めはゴーレムに八つ当たりし、喚き散らし、最後にはシクシクと泣いた。 どの位そうしていたか、ルイズはヨロヨロと立ち上がりゴーレムに手を着いた時、彼女は理解した。 今までの彼女なら決して理解できなかった、しなかったであろうことも。 ガンダールヴのルーンの力でこのゴーレム“メタルウルフ”の持ち主の熱き“大統領魂”を。 平和だったハルケギニアの地に戦乱の嵐が吹き荒れる。だが、我々には最後の希望が残されている。 熱き大統領魂を受け継ぐ“メタルウルフ”の使い手。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだ。 これから派手なパーティーが始まるんですね。私もこんな派手なパーティーは初めてです・・・・・ミス・ヴァリエール? 平民の名誉を守るため決闘を受けるルイズ。 「平民を守るのは大統ryげふんげふん・・・貴族の勤めよ」 ヴェストリの広場にギーシュと“メタルウルフ”を着けたルイズが対峙する。 「いけ!ワルキューレ」 『淑女なのは17時までよ!』 ギーシュはワルキューレを一体造りルイズに向かわせるのに対し、ルイズは黒い筒をワルキューレに構える。 『オーケー!レッツパーティー!』 ドカン! 『ビンゴー!』 一撃で破壊されるワルキューレ。その威力に驚くギーシュだが 「それは銃か?威力は凄いがそれで終わりだろう!」 そう言って六体のワルキューレを造りルイズを攻撃するギーシュ。だが、それに対してルイズは 『大歓迎ね、お返しに穴あきチーズにしてやるわ!」 ドガガガガガガガ!!! 武器を持ち替えたルイズが発砲。ワルキューレは粉々になり、穴あきチーズになったのは学院の一部と宝物庫だった。 その様子を遠くから見ていたメイドは、ぽつりと呟いた。 「前々からこんなに壮観なトリステイン魔法学院を壊したら、どんなに綺麗かと気になっていたんですよね」 宝物庫損壊の隙をつき、破壊の杖を盗み出す土くれのフーケ。 それを追うルイズたち、破壊の杖を取り戻すもその直後襲い掛かる巨大ゴーレム。 巨大ゴーレムの攻撃に対し、それを正面から受け止めるルイズ。 『見なさい!これがヴァリエール魂よ!』 そう言って巨大ゴーレムをぶんぶん振り回しぶん投げるルイズ。 ありえない光景にあんぐりと口を開けるキュルケとタバサとシルフィードとフーケ。 「私を捕まえないのかい?」 『私たちが受けたのは破壊の杖を取り戻すことよ。それにあんたは根っから の悪人には見えないし』 破壊の杖を取り戻して数日後、アンリエッタ姫殿下の密命を受け婚約者のワルド子爵、途中からキュルケ、タバサ、そして なぜかいるギーシュたちと共にアルビオンへ向かうルイズ。 だが、そこで待っていたのは婚約者の裏切りだった。 「んふはははははは。ルイーズ!」 「ワールドー!」 密命の為“メタルウルフ”の無いルイズは、ウェールズの命を懸けた行動により逃がされ、キュルケたちと合流し アルビオンを去ることしか出来なかった。 アレから数日後、不可侵条約を破り侵攻するアルビオンの艦隊。 『親愛なるトリステインの皆さん、私はレコン・キスタの一市民としてこのような状況は非常に残念です トリステインの女王にそそのかされた人々よ、思い出して欲しい“正義の心”を、ハルケギニアを思う心を 今投降すればまだ罪は軽いはずだ。貴方たちに“正義の心”が残っているならばその女を捨てて 17:00までに投降しなさい。これは最後通告です。合言葉は“ウィー・ラブ・クロムウェル”』 そのような言葉になど従わず攻撃を開始するが、圧倒的な火力の差によりほぼ壊滅状態のトリステイン艦隊。 「いくらあなたでもムチャよルイズ!」 『ムチャではないわ!なぜなら私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだからよ!』 「ちょっと、まちなさいルイズ!」 『キュルケ、ちょっとタルブまで行って来る』 戦火の火が迫るタルブの村では、シエスタがある決意をしていた。 「招待したわけでもないのにずうずうしいですね・・・・・お爺ちゃん、これ使わせてもらいます」 そう言って伝説の竜の骸、灰色の“メタルウルフ”に乗り込むシエスタ。 『ンフハハハハ!レッツパーリィー!』 アルビオンの艦隊旗艦レキシントン号に突撃するルイズ。 『ナイスランディング』 次々に現れ取り囲む敵兵に対して、ルイズは不敵につぶやく。 『ようこそ、トリステインへ。ハローボーイズ、そしてそのままおやすみボーイズよ』 ドガガガガガガガ!!! 待ち構えていたワルドと最後の戦いを繰り広げるルイズ。 アルビオンの艦隊はシエスタの“メタルウルフ”に落とされ、旗艦レキシントン号はルイズとワルドの戦闘により 落ちていくが、その際暴走した風石によりはるか高くへ飛ばされてしまう。 『これがハルケギニア・・・綺麗・・・』 「美しい・・・だがその下では醜い争いが起こっている、いまの我々のようにね さあ、これが最後の戦いだ!」 決着はルイズの勝利に終わる。風の魔法を使って息をするのがやっとの状態では、大気圏突入の摩擦熱までは防げなかった。 ワルドがこのまま燃え尽きるのかと覚悟した時、ルイズが救いの手を差し伸べる。 「ルイズ・・・・・なぜ」 『貴方がハルケギニアを思う気持ちは本物だった。けど、貴方は方法を間違ったのよ』 だが、ワルドはルイズの手を突き飛ばし、最後の力を振り絞り風をルイズの周りに張り巡らせる。 「さよならだ・・・・・僕の小さなルイズ」 『ワルドー!』 そのままルイズはハルケギニアの地に落ちてゆく。 『ルイズさん、ルイズさん、答えてくださいルイズさん!』 シエスタの応答にルイズが答えることは無かった。だが、ルイズを知る者は誰も彼女が死んだとは思わなかった。 あのルイズがこんなことで死ぬはずがないと。 「人間が!この包囲から抜けられると思うなよ!」 『ノープロブレム。熱々のローストチキンにしてやるわ!』 ゼロの大統領ルイズ変 メタルウルフルイズー完
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (7)破壊 「やっと見つけたわルイズ!!」 ルイズ達が部屋に戻り、暫く。 ルイズは勉強、ウルザはアーティファクト製作を再開していると、部屋にキュルケが飛び込んできた。 「おじさまを独り占めしてデートをしてると思ったら、今度はいつの間にか部屋に連れ込むって訳!?いつの間にそんな知識をつけたのよ!」 「ちょちょちょっ、待ちなさいキュルケ!あんた何言ってんの!?支離滅裂よ!」 「うるさいうるさーい!ネタは挙がってるのよ!おじさまにプレゼントをして気を引こうって魂胆なんでしょっ!」 「ち、違うわよ馬鹿!私はアブない奴に魔法を使わせるよりもまだ刃物持たせてた方が安全だと思っただけよ!その証拠に、ミスタ・ウルザとは私が許可しない限り魔法をむやみに使わないって約束したんだからっ!そうよね!?」 「その通りだ、ミス・ツェルプストー」 「そんな、おじさま………ツェルプストーなんて他人行儀ですわ。わたくしのことはキュ・ル・ケとお呼び下さいな」 「では今後はそうさせて貰おう、ミス・キュルケ」 「ほらっ!おじさまだってあんたみたいな幼女体型よりも、私みたいな我が儘ボディが好みだって仰ってるじゃない!」 「言ってないわよっ!」 「キュルケ………本題」 いつの間に入ってきたのか、青い髪の小柄な少女―タバサが座って本を読んでいた。 「そうだったわ!危うく忘れるところだったわ」 キュルケは背中にしょっていたものを両手に抱え、そのままウルザに差し出した。 「おじさま………わたくしからのプレゼント、受け取ってもらえますか?」 「ふむ、私にかね?どれ………」 ウルザががさごそと包装を解くと、そこには見覚えのある一振りの剣が。 「あ、あんたっ!この剣はっ!」 「ルイズはおじさまにみすぼらしい剣を贈ったそうじゃない?流石にそれよりはマシな剣だと思うのだけど、どうかしら?」 「だ、だ、だ、だだってっ!本人がそれが良いって言うんだもん!」 「おじさまのせいにするなんて、あなたって使い魔の主人失格ね」 「なななな、何言っちゃってんのよ!?ミスタ・ウルザ!このアホ女になんか言ってやんなさいよっ!」 「ありがとう、感謝するミス・キュルケ」 「そうじゃないでしょーーーーっ!!!」 結局、どちらの剣を貰うかをウルザが選ばなかった為、二人で勝負して、勝ったほうの剣をウルザが使うということになった。 宝物庫前。 そこには宝物庫に侵入しようとしている賊の姿が一つ。 「流石は学院本塔の壁じゃない、物理攻撃が弱点と分かっても、こんな分厚くっちゃちょっとやそっとの魔法じゃ、どうにも出来ないじゃないの」 賊が計画を練り直すべく立ち去ろうというときだった。 「いいっ!先に的を地面に落としたほうの勝ちよっ!」 「ゼロのルイズが大きな口を叩くじゃない」 「よりにもよって、宝物庫に吊るして、馬鹿なことを…」 二人の勝負の方法はいたって単純。 本塔の屋根からロープで吊るした的、これをロープを切って地面に落とした方が勝ちである。 しかし、二人が立っているのは的からは離れた場所。 この距離から決して太くは無いロープを撃ち抜くのは、そこそこの実力と集中力が要求される。 ちなみに、ウルザとタバサは二人の後ろで、ことの次第を見守っている。 「それじゃあ、私からいくわよっ!…ファイアーボールッ!」 火球が尾を引きながら本塔へ向かって飛んでいく。 シュボッ! しかし残念ながらこれは失敗。 火球はロープにかする事も出来なかった。 「あーぁ、失敗かぁ、はい、次はあんたの番よ。精々頑張んなさい」 「わ、分かってるわよ!」 ルイズが瞳を閉じて集中する、火の玉を飛ばすイメージ。 「ファイアーボールッ!」 キュィィン、 ズバーン! ルイズの魔法は失敗し、その爆発は本塔の壁に直撃した。 「流石ゼロのルイズね!」 「いいわ、次こそ当ててやるんだからね!早くやんなさいよ!」 「はいはい、……ファイアーボールッ!」 キュルケの二度目のファイアーボールはロープにかするかかすらないかのスレスレを飛び、未だ的は中空にあった。 「惜しいっ!でもコツは掴んだわ、次は絶対に当たるっ!さあ、あんたの番よ、ゼロのルイズ!」 キュルケはコツは掴んだと言った、そしてあの自信。 きっと次は当ててくるだろう。 となると、ルイズのチャンスはこれが最後である。 ルイズは集中する。 ―火の玉を飛ばすイメージ。 ―このままでは宿敵、ツェルプストーに敗れてしまう。 ―あのキュルケに負ける、私のことをゼロ、ゼロと呼ぶあいつに。 ―私はやっぱりゼロ?どこまで頑張ってもゼロ? (駄目だ、集中できない!) その時、構えた杖が震えていたルイズの手に、誰かの手が添えられる。 「ミスタ・ウルザ!手助けなんてフェアじゃありませんわっ!」 ウルザは視線を正面に向けたまま応える。 「しかしミス・キュルケ、君は先行だ。この位のハンデをあげても良いのではないかね? それに私は手を添えて、ミス・ルイズの集中を手助けするだけだ。魔法を使うのはあくまでミス・ルイズだ」 「そういうことでしたら………」 ルイズの腕を掴む、ウルザからの囁き。 「さて、ミス・ルイズ。力を抜きなさい」 「は、はい」 「雑念を捨てたまえ、集中するのだ」 「はい…」 「そうだ、集中…集中…集中するのだ…」 手から伝わるウルザの体温、冷たい…… 冷たいけれど、しっかりと自分を見ていてくれる、――実感。 「集中…集中…集中…」 ウルザの囁き、段々と意識がぼんやりとしてくる。 囁き声が、耳からではなく、内から響いてくる感覚。 まるで自分の中の自分に、直接語りかけられているような… 「そうだ、何もかもを忘れ…一つのことだけを考えるんだ…」 ――――でも、私、ファイアーボールなんて成功したことが―――― 「それは雑念だ、ファイアーボールなど、使わなくていい…ただ、君の中にあるものを表に出したまえ」 ――――私の…中…―――― 自分の中にある混沌が見えた。 絶えず形を変え、うねり続けるもの。 混ざり合い、一定しない、不定の力。 「そうだ、その中から…取り出すのだ、分離させるのだ、純粋なる力を」 混沌としたそれを凝固させる、そしてその中から、抽出・分離。 白と黒の 瞬間 ルイズの中で、何かが弾けた。 破壊/Destroy 「 !!」 ルイズが声ならぬ声をあげたかと思うと、閃光が放たれ、ロープ横の魔法学院本塔の壁に直撃した。 壁からは煙が上がり、パラパラと破片が落ちているようである。 「――――!っ!ハッ!ハアッ!わ、私、今…!」 今までの失敗魔法とは違う、確かな手応え。 「今!今っ!まほ、魔法をっ!」 背後の男が笑った気がした。 「やったーっ!私の勝ちねルイズっ!おじさまには私の剣を使ってもらうわよっ!」 もうゼロなんて呼ばせないわ! ―――虚無の魔道師 ルイズ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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召喚キャラは「ナイトウィザード」から柊蓮司と志宝エリス 基本TRPG「ナイトウィザード」の各種設定をふまえて ただし宝玉の少女の件に関してはアニメ版準拠 シェローティアの空砦は起こらない エル=ネイシアについては起こるかもしれない 下二つについて、一応分類として「セブン=フォートレス」のものなので除外 ルイズと夜闇の魔法使い-01 ルイズと夜闇の魔法使い-02 ルイズと夜闇の魔法使い-03 ルイズと夜闇の魔法使い-04 ルイズと夜闇の魔法使い-05 ルイズと夜闇の魔法使い-06 ルイズと夜闇の魔法使い-07 ルイズと夜闇の魔法使い-08 ルイズと夜闇の魔法使い-09 ルイズと夜闇の魔法使い-10a ルイズと夜闇の魔法使い-10b ルイズと夜闇の魔法使い-11 ルイズと夜闇の魔法使い-12 ルイズと夜闇の魔法使い-13 ルイズと夜闇の魔法使い-14 ルイズと夜闇の魔法使い-15 ルイズと夜闇の魔法使い-16 ルイズと夜闇の魔法使い-17 ルイズと夜闇の魔法使い-18 ルイズと夜闇の魔法使い-19 ルイズと夜闇の魔法使い-20 ルイズと夜闇の魔法使い-21a ルイズと夜闇の魔法使い-21b ルイズと夜闇の魔法使い-22 ルイズと夜闇の魔法使い-23a ルイズと夜闇の魔法使い-23b ルイズと夜闇の魔法使い-24 ルイズと夜闇の魔法使い-24b ルイズと夜闇の魔法使い-25 ルイズと夜闇の魔法使い-26 ルイズと夜闇の魔法使い-27 ルイズと夜闇の魔法使い-28
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―――ずっと受け継がれてきた、おれの使命なんだよ。こうして大好きなものをかばって、いのちをかけることが。 黒の結晶(コア)――なんの比喩でもなく、文字通りに地上を滅ぼす爆弾。それを内蔵した人形を抱えて、少年は天空を翔ける。 もっと高く、もっと遠くへ。爆発から、世界を守るために。 それは勇者としての使命感でもなくて、みんなのための自己犠牲でもなくて。だから、隣でいっしょに飛んでくれていた親友を蹴り落とした。 なぜなんだと彼は叫んだ。きみといっしょにいくことはできない。きみを地上に置いていく。大切なものすべてを、この地上に置いていく。 醜い一面もひっくるめて、人間たちのことが大好きだから。自分を育ててくれた、地上の生物すべてが大好きだから。 だからおれは、他でもない自分自身のためにみんなをかばうんだ。 大魔王がいない世界で、もう、勇者を不要とする世界の中で、 自分が、ただの冒険好きな子供に戻って、再び、ときめく気持ちで大好きな世界を駆けめぐれるその日のために――― そして上空高く、爆発。閃光が、空を埋め尽くし――― 手応えはあったと言っていい。ルイズは、そう思う。 サモン・サーヴァントを行使した。「ゼロのルイズ」が、魔法を行使した。そして、爆発は起こらなかった。つまり、成功したということだ。 魔法を成功させた経験などないけれど、名門出の令嬢として、メイジとしてのプライドがあった。 詠唱を唱えてもなんらの現象も起きなかっただけ、などとは思わない。思ってはならない。 裡にある不安から目を背けるように杖を振り下ろした前方を睨みつければ、しかしそこには、想い描いていたどんな獣も存在せず。 「は……?」 疑問の声を漏らしたその先には、眠っているのか気絶しているのか、見知らぬ子供が仰向けに倒れていた。 平民を喚びだしてどうする。周りの人垣の嘲笑の声。 そう、まるっきり、平民のガキだ。クセっ毛の黒髪。上半身は裸、ズボンもボロボロ。服がボロボロになった結果、上半身部分が完全に破れ去ったよう。 顔を覗きこめば、あどけない寝顔の頬に小さな傷をみとめることができた。 どこをどうひいきして見ても、使い魔には見えない。どこからきた平民――いや、貧民かもしれない。 儀式が成功したことへの期待は一瞬で裏切られたことも加えて、ルイズは沸騰する。 「ちょっと間違っただけよ!」 人垣を怒鳴りつければ、返ってくるのは「ゼロのルイズ」への揶揄と、それを受けた爆笑。 生徒に弁解しても話にならない、教師のコルベールに召喚のやり直しを要求するも、却下された。 春の使い魔召喚は伝統ある儀式であり、学院の重要な教育課程である。ルイズひとりにだけやり直しを認めることなどできはしない。 ルイズが願った形でないだけで、魔法の発動は成功し、儀式の手順を踏んでしまっているのだ。 肩を落とすルイズに、コルベールが儀式の続きを促す。 「さあ、早く契約を続けなさい。次はコントラクト・サーヴァントだ」 口吻による契約である。わたしのファーストキスの相手はこんなのか――と倒れた子供の顔を睨みつけたそのとき、そいつと目があった。 タイミングが悪い。とルイズは少年へ心の中で毒づく。眠ったままならばまだ少しは楽にキスを済ませられたのに。 「起きたのね。で、あんた、誰?」 「おれは……ダイ。きみは……? あ、いや、ここは!?」 覚醒した途端に、ルイズの苛ついた声の問いを投げつけられ、目をぱちくりさせながらダイと名乗った少年は答え、問いを投げ返す。 自分のいる場所に戸惑った様子で周囲を見わたしている。 「どこの平民?」 「へ、平民!? どこのって……」 やっぱり子供ね、問いを重ねたルイズは思う。飲み込みが悪い、とさらに苛立った。平民という言葉すら聞き慣れていない様子だ。 早く儀式を済ませろという、コルベールや周囲の視線がただでさえうるさいのに、ここで時間をとられるのはごめんだった。 「ああ! もういいわ、後で説明するからいまは黙ってじっとしてなさい!」 「ぶっ!?」 突然唇をふさがれた驚きで、子供が間抜けな声をあげた。 状況についていけず、されるがままの少年からルイズは唇を離す。 「終わりました」 自分の頬が赤くなっているのがわかる。こんなガキに異性などこれっぽっちも意識していないが、それでも公衆の面前で男とのキスを披露してしまったことにはかわりはない。 しかし子供の方にはそんな意識はないらしい。あろうことか、ただ唇に物を押しつけられた感触が不快だとばかりに、手の甲で唇を拭ったあと、舌で自分の唇をぺろりと舐めやがった。 子供のやることだと思いつつも、ファーストキスをぞんざいに扱われ、さらにルイズの機嫌は悪くなる。 「うん、これで契約は完了だ、スムーズにできたね」 嬉しそうなコルベールの誉め言葉も、慰めにはならない。子供との契約など出来て当然だと、またルイズを馬鹿にする声が飛ぶ。 ルイズがそれに応戦しようとしたそのとき、 「つぅっ!?」 小さく、痛がる声。少年の身体中に熱が走る。 「使い魔のルーンが刻まれてるだけよ、すぐ終わるからわめかないでよ」 しかしルイズは首をかしげた。わめくなとは言ったものの、それ以上にこの子供が声をあげる様子はない。けっこう根性のある子なのかしら。 「な、なんだいまの熱は!?」 熱よりも、戸惑いと驚きのほうが少年を多く占めているらしい。身体のあちこちを不思議そうに確かめる。 コルベールは彼に近づいて、左手の甲をとった。「珍しいルーンだな」とつぶやいた。 「あ、あの! なんなんですかこれは!? あなたたちはいったい!?」 少し声を張り上げて子供が問うも、誰も相手にしない。コルベールに促され、生徒たちはみな学園に飛びたっていく。 「みんな、飛んでる……。全員が魔法使いなのか?」 そうして広場には、ずっと疑問を解消されないまま放っておかれたダイという子供と、ルイズのふたりだけになった。 なんの教育も受けてなさそうな平民の子供にしては目上に対する口の利き方を知ってるわね、とルイズは珍しがる。 どう見ても育ちがよいようには見えないが。どこかの家に奉公でもしていたのだろうかと思いながら、彼女は問うた。 「で、あんた、どこの子供よ?」 ―――ぜんっぜん要領を得ない。なんなのよコイツ。 学院までの道のり、歩きながら、互いのことを尋ねあいながら、ルイズの苛立ちはさらに増していく。 このダイという子供はしきりに状況確認にしつこく、その割には言っていることがわけがわからなかった。 デルムリン? 知らない、どこの島? トリステインの領土? なに? トリステインも知らないの? 魔法学院っていうのも聞いたことないですって? それにしては魔法のことそのものは知っているみたいだけど。 パプニカ? 聞いたこともない。勇者アバン? 勇者だなんておとぎ話のことなんてどうでもいいわよ はぁ!? 魔王? それこそなによそれ、よ、あのね、わたしは真面目に聞いてるのよ? そうしてルイズの自室、結局、ルイズはこのダイという子供はおとぎ話にのめり込んでいるのではなく、彼自身、真剣にルイズと会話をしていることを認めざるを得なかった。 別世界。別の大陸の住人ではなく、別世界の住人。勇者を先頭に、人類が一致団結して巨悪と戦い続けてきた世界。それこそ、おとぎ話のよう。 「魔法」という互いの世界で共通している言葉があることが、かえってややこしい。 「……アンタも、その、魔王軍とやらの戦争に参加してたの?」 「いや……、その、おれは、ずっと島で暮らしてたから」 逡巡し、うつむいて、ダイは答える 「あっそ」 ルイズは軽く落胆した。なんだ、少年兵とかだったら、ひょっとしたら見た目よりも強いのかと期待したのに。 「なんだよ?」 その態度にムッとする――というよりいぶかしんだ様子でダイは尋ねた。 別に。とルイズは答えた。 「アンタはわたしの使い魔だから。ひょっとしたら役に立つかも、って期待しただけよ―――」 ―――夜も更けて。 使い魔のルーンのこと、ダイを帰す方法はないこと。これからダイがどうするにせよ、この世界ではしばらくはルイズに頼るほかないこと。 そこまで話をまとめて、ルイズは会話を打ち切った。 「―――しゃべったら眠くなっちゃった。もう寝るわ。じゃあ、アンタ明日から掃除洗濯雑用ちゃんとやってね」 「おれ、どこで寝たらいいのかな?」 「床。……まあ、あんた服ないし、毛布くらいはやるわ」 下着を放り投げ、寝床に着こうとするルイズに、ダイは問いかけた。 「……最後に、ひとついいかな」 「なによ?」 「この、るーん、っていうやつ、できれば、左手以外の場所に移せないかな? 右手でも、額でも。……左手は、特別なんだ」 「―――無理よ、どんなこだわりがあるんだか知らないけど。紋章を同じ人間の別な場所に移すだなんて聞いたこともないわ」 「……そっか、わかった」 にべもないルイズの返事。ダイは静かに受け入れた。 そうしてルイズが指が鳴り、ランプの明かりが消える。ふたりの一日が、ようやく終わるのだった。
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ルイズ 誕生日: 2006/07/02(アニメ「ゼロの使い魔」放送開始日) 主な活動場所: img 概要: 別名:レモンちゃん。 「」にセクハラされたり使い魔を召喚する際に変なものを呼び出したり巨女にされたりといろいろな目にあっている。 全てが同一キャラ扱いではなく、4種類以上のスレに個別の彼女が存在している。 解説: 【元ネタ】 アニメ&漫画版「ゼロの使い魔」のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 【二次裏での動向】 とある同人誌の使い魔を召喚して契約するシーンで他の作品をはじめ様々なキャラを召喚してしまうコラが作られた。 ベル様のスレでは彼女を召喚してしまい、つい彼女のジャージ姿をけなしたために故郷のハルケギニアを滅ぼされてしまい、元通りに直したときにもう一人の自分が作られたため居場所を失って虹裏町の「」ィザード(未)のアパートに居候するはめになった。ベル様を恐れてしばらく押入れに引きこもる日々が続いた後、ゆりえ様(未)の神通力によって日本語を憶えたが同時に故郷を一度滅ぼした原因が自分に有った事を理解してしまい、ますます引きこもることになった。 「こ…こんなのが神聖で美しくそして強力な…私の使い魔…?」 カテゴリ: アニメネタ 漫画ネタ 関連項目: ベル様 関連リンク: なし 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2012年05月14日 (月) 04時34分28秒
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ルイズ No.174 タイプ:こころ 特性:マイペース(こんらん状態にならない) れいきのかべ(ほのおタイプ・こおりタイプの技によるダメージを受ける時、相手のとくこうが半減する) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 90 60 100 100 70 90 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ゆめ/しんとう いまひとつ(1/2) おばけ/あんこく/ことわり/こころ いまひとつ(1/4) --- こうかなし --- ※特性「れいきのかべ」の場合、ほのお,こおり半減(特殊技のみ) コスト:25(コスト技の威力:40) ルイズ 解説 覚える技レベルアップ タマゴ技 技マシン 解説 広い耐性範囲を持つ、魔界の旅人 完全に耐え切るタイプのかぐややDもこう、Hえいりん等とは異なり、硬さに物を言わせて味方をサポートすることに長ける 特性冷気の壁の関係上、特殊技のみではあるものの耐性タイプが+2されているのが意外と大きい ゆゆこ系やゆめみのれいとうビーム・ふぶき、Sルーミアの大文字など、炎・氷はメインで通しやすく、サブウェポンで採用している場合もそこそこ多いため、見かけ以上に特殊にも硬い 卵技催眠術、他にも癒しのすず、願い事、どくどく、身代り+金縛りなど、補助技周りもかなり優秀で、スペック以上の鬱陶しさをもっている ステータスの平坦さから、注目されにくいもののいわゆる使われて初めて鬱陶しさが分かるカケラ 覚える技 レベルアップ ちびルイズ ルイズ 技 威力 命中 タイプ 分類 1 - はたく 40 100 幻 物理 5 - かなしばり - 100 化 変化 8 - しめつける 60 90 心 物理 12 - うたう - 60 飛 変化 15 - ミラーショット 65 90 心 特殊 19 - ねむる - - 幻 変化 22 - ねごと - - 幻 変化 26 - エナジーライト 80 100 然 特殊 - 1 こごえるかぜ 55 90 氷 特殊 - 1 ナイトメア 70 100 化 特殊 - 1 しんぴのしずく - 100 水 変化 - 1 エナジーライト 80 100 然 特殊 - 1 スマイル - 100 心 変化 - 1 ねがいごと - 100 神 変化 - 1 みがわり - - 幻 変化 - 1 あやしいかぜ 70 100 化 特殊 - 1 まもる - - 幻 変化 - 31 トライアタック 80 100 心 特殊 - 34 てんしのキッス - 90 心 変化 - 37 スマイル - 100 心 変化 - 40 マナバースト 90 100 理 特殊 - 44 いやしのすず - - 心 変化 - 48 ミストボール 120 80 心 特殊 - 52 あやしいかぜ 70 100 化 特殊 - 56 まもる - - 幻 変化 タマゴ技 技 威力 命中 タイプ 分類 PP おきみやげ - 100 化 変化 10 さいみんじゅつ - 60 理 変化 20 ふういん - 100 神 変化 10 のろい - - ? 変化 10 どくどく - 85 瘴 変化 10 技マシン 技マシン 威力 命中 タイプ 分類 PP 03 みずのはどう 60 100 水 特殊 20 06 どくどく - 85 瘴 変化 10 13 れいとうビーム 90 100 氷 特殊 10 14 ふぶき 120 75 氷 特殊 5 16 ひかりのかべ - - 神 変化 30 17 みきり - - 夢 変化 10 18 あまごい - - 水 変化 5 20 しんぴのまもり - - 神 変化 25 21 シグナルビーム 90 100 心 特殊 15 27 おんがえし 102 100 幻 物理 20 29 マナバースト 90 100 理 特殊 10 32 かげぶんしん - - 幻 変化 15 43 ひみつのちから 70 100 幻 特殊 20 44 ねむる - - 幻 変化 10 45 メロメロ - 100 心 変化 15 50 マインドボム Cost 100 心 物理 20
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Eルイズ No.227 タイプ:ノーマル 特性:めんえき(どく,もうどく状態にならない) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 90 80 80 80 90 70 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) かくとう いまひとつ(1/2) --- いまひとつ(1/4) --- こうかなし ゴースト 同タイプ人形比較 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 EリリーW 120 60 100 60 100 60 Eもみじ 90 120 80 40 60 90 Eてぃ 95 75 75 75 75 90 Eこいし 95 85 90 140 65 80 Eことひめ 90 85 75 85 85 70 Eルイズ 90 80 80 80 90 70 Eむげつ 100 75 70 75 120 80 あきゅう 50 30 30 40 90 60 Eオレンジ 255 20 80 35 20 60 ナズーリン 80 100 65 60 85 100 Eルイズ 覚える技レベルアップ 技マシン タマゴわざ 覚える技 レベルアップ ちびルイズ ルイズ Eルイズ 技 1 1 1 はたく 7 7 7 まるくなる 11 11 11 たまなげ 15 15 15 かげぶんしん 19 19 19 うたう 23 24 24 アンコール 27 29 29 バリアー 31 34 34 たたきつける 35 39 41 ピヨピヨパンチ 39 44 48 おだてる 43 49 55 ミラーコート 47 - - じたばた - 54 62 がむしゃら 技マシン マシン 技 技06 どくどく 技07 あられ 技09 めいそう 技10 メロメロ 技11 にほんばれ 技12 ちょうはつ 技15 LUNATIC 技16 ひかりのかべ 技17 まもる 技20 しんぴのまもり 技27 おんがえし 技32 かげぶんしん 技33 リフレクター 技37 すなあらし 技39 がんせきふうじ 技42 からげんき 技44 ねむる 技45 あさのひざし 技49 よこどり タマゴわざ くすぐる あまいかおり しろいきり マッドボム キノコのほうし てだすけ
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ルイズが呼び出したのは数十枚の裏の模様が共通の絵札と腕につけ絵札をセットするために作られたような盤だった。 召喚のやり直しを要求するルイズだが監督のコルベールはそれをそれを却下しルイズにそれと契約するようきたした。 しぶしぶといった感じでとりあえず絵札に口付けるルイズ…だが、その途端ルイズは苦しみだし気絶してしまった。 彼女は医務室へと運ばれていった。 なお、使い魔のルーンはコルベールが確認したところ一番上の絵札の表側に刻まれていた… それによりとりあえず進級の方は認められたようだ。 翌日姿を見せたルイズの雰囲気は激変していた… なんというか今まで品位等には気を使っていたのに衣類は雑に着こなし朝から飲酒。 食堂を出た後には完全にふらついていた。 手には昨日召喚した盤をつけていた… さらに最初のシュヴルーズの授業でも明らかにやる気がなくふざけた態度、激怒したシュヴルーズは 周りが止めるのも聞かず彼女に錬金をやらせたが彼女はめんどくさそうに行った錬金は失敗、 爆発によりシュヴルーズは気絶してしまった。 何人かの目にはいつもと違いまるで成功させるという気概さえもないようにさえ思えた… これらのルイズの激変は召喚したのが変なものだったせいで狂ってしまったようだ…と周囲には認識された。 別にもともと問題児だ。気にするほどでもないと大体の者は思ったが… ただ、元々は成績的問題児だったのが素行的問題児になったというのには参ったもんだと思ったようだが… その様子だ…いつ問題ごとを起こしてもおかしくない… 案の定、昼食時に早速厄介ごとが起こった。 食堂でギーシュが2股がばれたのを飲んだくれていたルイズが思いっきり笑ったのだ。 他の連中も笑っていたがルイズの笑いは他の笑ってる人間が笑いをとめてそちらを見るほど大きく 心底から笑っているようだった。まして今のルイズはチンピラの様… 明らかに自分より落ちぶれた人物に笑われ黙っているギーシュではない。 ギーシュは怒りに任せて彼女に決闘を申し込んだ。ルイズはそれをカモが来たのを喜ぶ様に笑い受けた。 ヴェストリの広場にて対峙する2人。まずはギーシュがワルキューレを呼び出した。 所詮はルイズと侮ってるのか彼女を挑発する。 「先に仕掛けたまえ、無駄だと思うがね」 それを聞いたルイズはそれを鼻で笑う。 「いいわよ…あんたこそ一体だけでいいの?それじゃあつまらないわ…」 やや、酔っ払い気味のルイズのその言葉に怒ったギーシュはワルキューレを7体に増やした。 それを確認したルイズは盤に束ねてセットしてあった絵札を一枚抜き盤の別の場所に置いた。 その瞬間、ルイズの前に竜に近い外見で金属製のゴーレムが現れた。 「なッ!?」 絶句するギャラリーとギーシュ。ルイズは相変わらずの調子で言う。 「ねぇ、ギーシュ。あなたギャンブルってやったことある?なんか、急に興味でてきてさぁ…ちょっとやってみない? こいつはね、頭と手のところに弾丸が3発ずつ装填されてるの…最大装填数は6だから確率は2分の1… このギャンブルでやると最大3回一気に攻撃できるの…じゃあ…始めましょうか!ロシアンルーレット!!」 ルイズがそう言うとゴーレムを構成するパーツの3箇所が回転を始める。そして停止。 「2発アタリね…リボルバードラゴンの攻撃!!ガンキャノンショット!!」 銃弾はワルキューレ2体を粉々に打ち砕いた…動揺したギーシュはワルキューレ1体をルイズへと向かわせるが リボルバードラゴンが前に立ちはだかる。 「話聞いてなかった?この方法でやると…つまり普通に攻撃もできるのよ? 一体だけ向かわすなんてお馬鹿さん…リボルバードラゴンの迎撃!!ガンキャノンショット!!」 その攻撃でワルキューレがまた一つ砕かれた。さらにうろたえるギーシュ。 「あらぁ!?何もしないのぉ!?じゃあ、また私の番ね…リボルバードラゴンの銃弾も装填されたし… ロシアンルーレット!」 再び一部が回転するリボルバードラゴン。そしてまた止まる 「3個当たり…ついてるわぁ…ガンキャノンショット!!」 ワルキューレの数は一気に1体になった。呆然とするしかないギーシュ。 「呆けた隙に銃弾装填♪ロシアンルーレット!!」 弾倉が回る…ギーシュに不吉を告げる弾倉が…と、ルイズが口を開いた… 「ああ!言い忘れてたわ!場に撃つ物がなかったらねぇ…撃たれるのはギーシュあなただから」 「え?」 語られた事実に一瞬呆けるもギーシュは慌てて静止をかける。 「ま、待ってくれ!僕が悪かった!僕の負けでいい!謝るから!許してくれ!」 「許してあげたいのはやまやま何だけどねぇ…一度稼動したら止まらないの… これぞロシアンルーレットってことかしらねぇ?」 ルイズは苦笑いを浮かべた。といってもわざとらしい苦笑いであったが… いや…そもそも攻撃が止まらないといっても目標まで変えられないわけではなかったりする。 つまり、ルイズはギーシュの命で完全に遊んでいた… 「そ、そんな…」 蒼白になるギーシュ。そして弾倉の回転が止まり銃声が響いた… 「…アタリは1発…ワルキューレのみ撃破…運が良かったわねぇ、ギーシュ~?アハハハ!」 気絶し下半身を湿らせたギーシュに向かいそう言うとルイズは去っていった… それから数日後… 盗賊土くれのフーケにより学院の宝物庫から黒き召喚の板なるマジックアイテムが盗まれたらしい… ルイズはフーケの討伐に暇つぶしとでもいうように参加した… フーケのアジトと思われる小屋の前でルイズ、キュルケ、タバサは様子を伺っていた。 3人をここまで案内した学院長秘書のロングビルは周囲を偵察してくるいってといってしまっていた 「で、どうするの?」 「誰か一人がいって様子を見てくる」 タバサが提案する。だが、ルイズが動いた。 「まどろっこしいわねぇ…フーケから攻めさせてフーケを倒した後に回収すればいいじゃないの」 「あんたね。いくらなんでもそりゃあ無謀ってもんよ。大体どうやってフーケの方から仕掛けさせるの? 挑発なんて罠があること丸わかりでしょ?」 「ならこうすればいいでしょ」 ルイズは絵札の束からカードを選び出し盤にセットする。 「罠・魔法カード 守備封じ発動!!」 としばらくして、近くの草むらからロングビルが現れた。だが、様子が変だ。 「ちょっと!?どうなってるんだい!?クッ…」 彼女は杖を振ろうとする。だが、表情や時たま起こる硬直からは自身の動きに抵抗しているような節が見られた。 だが、それを振り切るように彼女の手は杖を振る。その瞬間、地面から巨大なゴーレムが出現する。 「なっ!?」 「!?」 驚愕するキュルケとタバサ。だが、ルイズだけはその事実を淡々と享受し嘲笑を浮かべていた。 「なるほど…ずいぶんとせこい真似してくれるわね…ロングビル…いえ、土くれのフーケさん?」 図星をつかれた彼女は顔を歪ませるもどうやらもう自由になったらしい体でゴーレムの肩に飛び乗る 「チィ…まあいい…お前さんの持っているそれはどうやら宝物庫にあった秘法と同じ物らしい… どうやらその絵札がないと使えないみたいだけど…あんたからいただくことにするよ!!」 ゴーレムが向かってくる。だが、ルイズはあざけるかのような笑みを浮かべ新たな絵札を盤に置く 「出てきなさい…デモニックモーターΩ!!」 次の瞬間ルイズとロングビル…フーケのゴーレムの間にどこか禍々しい姿をした光沢を持つ ゴーレムが出現した。それがフーケのゴーレムを迎撃する。 「デモニックモーターの迎撃!!攻撃名は…そうねぇ…ヴァリエールクラッシャー!!」 デモニックモーターの攻撃…ヴァリエールクラッシャーがいとも簡単にフーケのゴーレムを切り裂いた。 フーケは一瞬呆然となるがすぐにゴーレムを再生しようとする。 しかし、タバサとキュルケが捕縛し決着はついた。 ルイズは遊び足りないと呟いたようだが… 「ところで、ルイズ…そのネーミングセンスはないでしょ?」 「別にいいじゃない」 「…いかす…」 「タバサ!?」 フーケを捕らえたあと小屋に入ると黒き召喚の板…ルイズが手につけてる盤と同じ形をしながらも漆黒に染まった それを発見した。ルイズは自分の手にはめているものを外し、絵札の束もそれから外すと 漆黒の盤にそれをさし込み自らの手につける… 「気に入ったわ…」 レコンキスタの間者であったワルドの魔法がアルビオンの皇子ウェールズの体を貫いた。 「これでウェールズの暗殺の任務は完了だ… さて、あとはルイズ…君さえ素直に言うことを聞いてくれればすんなりことは済む… いうことを聞いてくれないかな、ルイズ?」 ワルドがルイズに問いかける。だが、ルイズは体をただ振るのみ… 怯えていると思ったワルドは彼女に優しく言葉をかける。 「怯えなくていい…君が何もしなければ僕も」 と、震えがとまりルイズが顔上げ…そして叫んだ。 「あ~!?ふざけたこといってるんじゃないわよ!!このカスが!! 私はあんた如きの命令をきくなんざクソ食らえよ!!」 「ッ…ならば仕方ない…ウェールズの後を追って…!?」 ワルドは気づく…いつの間にかウェールズのいた場所の付近に霧が出現しているのに… その霧の中から何かが出てくるのに…それはおそらく入れ物…そう思えた… 「皇子様の後ぉ!?何言ってんのよ?ほら~!」 その入れ物が開く…中から現れたのはわけのわからないといった感じの表情のウェールズ。 「なっ!?」 「罠カード発動…タイム・マシーン!!あんたにやられる前の皇子様をおとりにしてそのちょっと前の皇子様を 呼び寄せたのよ…残念だったわね」 「クッ…ならばもう一度!!」 ワルドが杖を振り魔法を放つ。状況を理解してないウェールズは回避できない。と、 「アハハハ!!罠カード発動!!メタル化魔法反射装甲!! 殿下…失礼ですが少しの間、体をメタル化させてもらうわ!!」 ルイズのいうとおりウェールズの体は金属となる…それにワルドの魔法が直撃する。 それを見て愉快そうにしながらルイズはワルドへと口を開く… 「この罠はねぇ…対象の体をを私のモンスターと同じ…対魔法仕様フルメタルに変化させるの… そして…」 次の瞬間、ウェールズに命中した魔法はワルドの元へと反転し向かう。 「魔法攻撃を攻撃してきた馬鹿のほうに反射させるの!! ちなみに私が横に侍らせてるのも反射はしないけど魔法は効かないわよ?残念だったわね。 そしてあんたの魔法の攻撃力を殿下の攻撃力に変換!! 殿下の攻撃力も400ポイントアップした…微弱ながら攻撃力は逆転したわ!」 跳ね返った魔法がワルドに直撃しワルドが消える… 「チッ…遍在か」 「そういうことさ…」 ルイズの前に3人のワルドが姿を見せる。 「本体は別の場所さ…まさか、君がここまでやるとは思わなかった…今回は退かせて貰う」 「逃がすか…くたばれ!カスが!!」 ワルドの遍在…その一人の首に奇妙な輪が装着される。そしてそれが爆発しワルドの遍在一体を消し飛ばした。 「無駄だ…なっ…!?」 瞬間…残りのワルドの遍在が消えた… そして彼の本体は… 「馬鹿な…」 口から大量の血を吐き出し…そして崩れ落ちた… 「フフフ…罠カード 破壊輪…自身の分身で近しい能力を持つ遍在を破壊した… ダメージは甚大でしょうねぇ…生きていても味方に救出してもらえるか…それともそのまま力尽きるか…」 ルイズが対するは7万の軍勢…その軍勢を前にしてもルイズの表情は変わらない。 その表情は相変わらず相手を舐めきった傍若無人なものだった… 「アハハ!…嬲り殺しがいがありそうねぇ…それに上も私一人に殿を任せてくれるなんてわかってらっしゃる!」 ルイズはそういいながらいつものように…それでいて少し厳かに絵札の束から一枚の絵札を選び…抜いた… その札に語りかける… 「あ~…はいはい、わかってるわよ…そろそろ、私を遊ばせるだけじゃつまらなくなってきたんでしょ? …ったく…いいわよ…思う存分暴れ狂いなさい!!」 叫びながらルイズは絵札を漆黒の盤の上に置く…いつもより重たい雰囲気が漂い… そしてそれは出現した…邪悪なる波動を持つ凶つ神… ルイズのコントラクトサーヴァントにより絵札にルーンが刻まれしもの… それを利用し、自らの力を増幅し自らの元々の邪悪なる力と元々の持ち主の病んだ魂の残光によりルイスを蝕んだ… その存在の名は 「邪神イレイザー!!!」 降臨したそれにアルビオン軍は一瞬ひるむ…だが、それに向かっていく… それが圧倒的な存在感を放っていても… と、ルイズが呟く。後から呼び出したリボルバードラゴンの上に乗りながら… 「邪神イレイザーの攻撃力は敵の物量に依存する… あたしを蝕んだ癖にとんだヘボい能力だけど… 相手は7万…敵1つにつき1000ポイントらしいから…7000万…これなら充分やれるでしょう?」 向かってくるアルビオン軍を迎撃せんと邪神は口をあける。 「邪神イレイザーの攻撃!!ダイジェスティブ・ブレース!!」 その攻撃は一気に多数のアルビオン軍を消し去った… しばらくして…邪神は弱っていた…邪神の力は敵が多ければ多いほど高まり少なければまた弱まる… 弱まった邪神は確実にダメージを受けていた。 どうやら魔法に対し抵抗自体は持っているようだがルイズがそれまでに使用した存在たちと違い 完全に受け付けないというレベルではないらしい。 そしてついに邪神が倒れる。 その様子をルイズは笑みを浮かべ見ていた… 「あらら~…やっちゃった♪」 ルイズがそう呟いた瞬間だった…邪神の体からそのサイズを超える量の黒い…血液が流れ出した。 それは戦場一帯に染み込み血の池を作っていく…そして… 「…この馬鹿使い魔はね…やられるとその場にいた他の連中も巻き添えにするの… 味方がいると巻き添えにしちゃうしホントこんな時にしか役に立たないわね!! まったく使い勝手が悪いったらありゃしないわ!! …フフフ…アハハ!!!」 ルイズがそういった瞬間…血の池はその場に存在するすべてを飲み込んだ…主であるルイズさえも… だが、飲み込まれる最後までルイズの顔は快楽に歪んでいた… 数日後…血の池に飲み込まれたはずのルイズはトリステインへと帰還する… その時、彼女の無事を尋ねた者たちにルイズはこう語ったという… 「地獄ってのもなれりゃあ、結構快感なものなのねぇ…何であんなにみんな苦しがるのかしら?」 こともなさ気にそういったルイズに人々は恐怖した… もはや彼女は魔法のつかえない落ちこぼれで嘲笑の対象ではなかった…彼女の方が人々を嘲笑する… 魔法を受け付けぬ鋼鉄の襲撃者達… そして、それをも凌ぐすべてを無(ゼロ)に帰す凶つ神を従える… 敵から希望も命もすべてを快楽を以てして無に帰す彼女を侮蔑の意味を込めて改めてこう呼んだ… ゼロのルイズ…と…
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使い魔って大変だの段 三人がルイズに呼び出されてもう3日になる。もし、普通の人間だったら呼び出された時点でパニックに陥っていたかも知れないが、三人はそれなりにここの生活に適応していた まず、ルイズよりも早く起きて、着替えの服を準備する。洗濯をする。部屋の掃除をする。その他。三人はしっかりと仕事をこなしていた。それなりの理由があったのだ。 ふぁ~あとあくびをする。今日は乱太郎が最初に目を覚ました。 「おい、起きてよきりちゃん、しんべえ。早くしないとまたご飯抜きにされちゃうよ」 乱太郎はそう言うとはいまだ平和な寝息をたてている二人の体を揺すった。 「もう食べられない。お腹いっぱい。タニシプリン」 「金だ、金が降ってくる。わひゃわひゃ」 どうやら寝ぼけているようだ。可哀想だが無理にでも起こすしかない。 三人が仕えることになってしまったこの少女は使い魔が自分よりも遅く起きることを許さない。昨日は一応それが原因で夕飯抜きを宣告された。 乱太郎は眼鏡をかけ、カーテンを開けた。太陽が眩しい。きり丸としんべえがのろのろと起きた 「さてと」 乱太郎はルイズに声をかけた。 「朝ですよルイズさん」 ルイズがベッドから出る前にクローゼットから下着を取り出して手渡し、着替えを手伝う。 初めはずいぶん緊張したが慣れてしまった。まだ顔を背けながら作業する乱太郎であったが。 乱太郎が職務をこなしている間きり丸としんべえは部屋の隅に立っていた。 完全に目が覚めていないのだろう、かろうじて意識を保っている状態だ。目が虚ろである。 着替えを終えたルイズが部屋から出ていくと乱太郎はぼうっとしている二人をつついて後に続いた。 どうやら朝ご飯は抜かれなくて済みそうだ。 ルイズの後について食堂に向かう途中のこと。 「はぁ~あ、給料くれないんじゃ働く気も起きないなぁー」 「僕お腹すいて死にそう」 しんべえだけでなく三人とも腹ペコであった。何しろ昨日の夕飯を食べていないのだから。ふと思い出したようにきり丸が言った。 「そういや、しんべえあの子のあだ名知ってるか?なんでも『ゼロのルイズ』っていうらしいぜ」 「こら、きりちゃんそれ言っちゃだめ。ルイズさんすごく嫌がってたから」 慌てて乱太郎はルイズをうかがったが聞こえていないようだ。ルイズの機嫌を損ねる事はなるべく避けたい。 でないとまた飯抜きの刑に処されることになる。 「だってよー、魔法使いのくせに魔法が使えないなんて道具が使えないドラえもん、サイコキネシスが使えないミュウツーみたいなもんだろ」 乱太郎は止めようとしたがなおもきり丸は続けた。 「あ~あ、ケチくさい上に魔法が使えないなんてなぁ。なんのために毎日働いてやってんだか」 「ちょっときりちゃん、声が大きいよ。そろそろやめなよ」 「いや、まてよ。魔法が使えない魔法使い・・・・・・、これで歌でも作ったら案外儲かっちゃったりして」 「人は呪文を紡ぎながら魔法を創る~♪魔法なんて出来ないまま私は生きる~♪」 きり丸は上機嫌だった。CD化、漫画化、ドラマ化。一体どれ程の儲けになるだろうか。成功すれば億万長者も夢じゃない。 しかし、きり丸の妄想はそこで打ち切られた。何かにぶつかった。どうやら急に立ち止まったしんべえにぶつかってしまったようだ。 「どうしたしんべえ?」 しんべえは答えない。見ると震えながら固まっている。なんと隣の乱太郎もである。二人の視線をたどると・・・・・ルイズがいた。わなわなと震え、青筋をたてている。 どうやら自分は気付かれているとも知らずに言いたい放題喋ってしまったらしい。さすがのきり丸も身じろぎできなくなる。 これまでも何度か怒られたことはあったが、ここまで迫力のあったルイズは初めてだ。 「あたしがケチくさいって?そうね、今までご褒美の一つもあげなかったもんね」 ルイズの声は不気味なくらい落ち着いていた。 「ゼロで悪かったわね!」 三人はしょんぼりと食堂の前に立っていた。慈悲深い主人は三人に今日一日食事抜きを言いわたした。